リスクの本質はどこにあるか

author | 2015年11月20日

社会学者のウルリッヒ・ベッグに言わせると「リスクの本質を、我々自身が、想定できないことがリスクである」ということになります。いま、自分の目の前で起きている問題に対しては、私たちは「それなりに頑張る」ことで、問題を解決できるかもしれませんし
自分の身の上に起きた失敗で被るダメージは、だいたい、どの程度か、想像がつくので、リスクは計算可能です。

ところが、いまや日本経済、地域経済という限定された枠組みの中で、お金の流れ、人の流れ、情報の流れを考えることは
残念ながら極めて難しく、いま、自分の目の前で起きているわけではない問題によって、急に自分の暮らしが楽になったり、苦しくなったり…、ということがあり得るようになってしまいました。

何百キロも離れた場所で地震があったのに、自分の家の前のスーパーに、商品が全く届かなくなってしまうことも、経済が産むリスクの1つです。経済が回る、お金が回る、ということが、目視可能な空間を遥かに大きく越えてしまうところに、世界経済という言葉の本質があるように思います。

この場合、世界で起きる様々な出来事のうち、いったい、何が自分にとってリスクであり、それはどの程度のダメージになり得るのか。それを専門家を含めて、いまいち確実に、コントロールできないところにリスクの本質があることになります。

FXでもインデックスの発想は大事?

author | 2015年11月5日

株式投資を行っていると、とにかく色々な株価指数というのが出てきて、混乱してしまうのですが(東証株価指数、日経225…)、この株価指数は、投資家にとっては重要な目安になっていて、インデックス投資と言われる、これらの指標を前提とした投資の手法も有名です。

しかし、FXであれば、そのような国内外の株価指数とは、別な原理で動いているようにも見えますし、2国間の通貨のレート、金利差などを狙う取引が多くなりますから、どんな指標に根拠を求めればいいのか、一見よく分からないところがあります。FXの世界において、重要なのはドルインデックスと言われる指標ではないかと思います。FXの世界にも円をはじめとする様々な主要国の通貨や
新興国の通貨が関連しているわけですが、何だかんだと言っても、米ドルの動きが最も分厚い基調を構成しているのは明らかであって
、米ドルが実際のところ、どう動いているかで、外国為替のトレンドが決まって来る面があります。

もちろん、2国間の取引において、米ドルと円、米ドルとトルコリラなど、それぞれの動きを知ることは出来ますが、長期的なトレンド、全体のトレンドがどうなっているのかを、二国間だけの取引から知ることはできません。その意味において、ドルインデックスは、全体のトレンドを説明する格好の指標と言えます。

ETFはどんな商品ですか?

author | 2015年11月2日

投資信託の中で、根強い人気を持つ、インデックスファンドという商品があります。これは、日経平均やTOPIXなど、有名な経済指数を基準に構成されている投資信託であり、これらの指数と連動するような運用を、心がける投資信託でした。

ETFは、このインデックスファンドの後発の位置づけになり、有名な経済指数と連動するように…という意味では、同じような性質を持っているのですが、インデックスファンドとは、いくつかの違いがあります。ひとつは、一般の投資信託とは違い、株式市場で売買できる投資信託(上場投資信託)であることです。したがって、指値での注文や、信用取り引きも可能になっています。次いで、インデックスファンドの場合と異なり、1万円程度から購入できると言うことは、ほとんどありません。少なくとも10万円以上の、ある程度、まとまった資金の投資を受けるものです。インデックスファンドのように、毎月、少額づつ積み立てて…、というのは、なかなか難しいかもしれません。

ただ、信託報酬率といい、販売会社や委託会社などに支払う、投資信託を運営する上での、間接的な経費が低く抑えられているという
特徴があります。基本的にはインデックスファンドの性格を引き継いでいると言えますが、より大きな資金での投資を、と、お考えの方は、ETFにも注目されたほうが良いかもしれません。